
薬師寺にほど近く、道路から1mほど高い角地は、
先代から受け継いだ植栽に包まれていました。
石積みのアプローチ。玄関先にはおじいちゃんが
だいじにしていた松。
「若草山の山焼きが見たい」――の家は、
そこから始まりました。

平城宮跡歴史的風土保存区域内のとても静かな環境のなかで、笹の葉の音が目に見えてくるような竹林の風景を楽しめるようにと家づくりがはじまりました。
南に竹林、東に田園が広がる自然に囲まれた敷地です。
竹林は奥へ進むと、日本画家・上村淳志の花鳥画モデルである野鳥が集まる「唳禽荘」の一万平米の庭園へと繋がります。

1日のうち働いている時間はどれくらいでしょうか。
睡眠に8時間・働くことに8時間・プライベートに8時間。
単純にそう分ける話はよく聞きます。
仮に8時間として、すこし多めに働くとたちまち、
起きている時間の半分以上をオフィスで
過ごすことになります。
そのオフィスを、できるだけ快適にしたい。
家のようなオフィスにしたい――
それが、クライアントのいちばん大きな願いでした。












